TACフィルムのご購入・加工について
TACフィルムのご購入は、株式会社オカドにお問い合わせください。
現在コニカミノルタ社(日本)、IPI社(ドイツ)、LUCKY社(中国)を取り扱っており、IPI社のフィルムの取扱量は国内最大です。
また、TACフィルムの防曇フィルムは、弊社におまかせください。世界最高級の曇り止めフィルはTACフィルムが一番です。PETフィルムの防曇処理はコーティング加工ですが、TACフィルムの防曇処理は含浸加工で行いますので、長時間の耐久性がPETのコーティング法式よりも上になります。
TACフィルム取り扱い一覧
メーカー | 厚み | タイプ | |
コニカミノルタ社 | 40μ | 透明 | |
IPI社 | 30μ | 片面マット | |
IPI社 | 38μ | 片面マット | |
IPI社 | 50μ | 透明タイプ | |
IPI社 | 100μ | 透明タイプ | |
LUCKY社 | 200μ | 透明タイプ | |
LUCKY社 | 240μ | 透明タイプ | |
他の厚みにつきましては別途ご相談ください。 |
防曇タイプ(TACフィルムベース)
厚み | 防曇処理 | タイプ |
200μ | 両面 | 透明タイプ |
240μ | 両面 | 透明タイプ |
※防曇(ぼうどん)処理とは、曇りにくい処理のことです。
TACでお困りの方へ
株式会社オカドでは、材料選定から加工までトータルにご提案致します。加工は自社工場で行っているため、小巻ロール、裁断などお客様のニーズに合わせてご対応可能です。何でもお気軽にお問合せください。
TACフィルムとは
TAC(Triacetylcellulose)とは、トリアセチルセルロースの略称。三酢酸セルロースまたはトリアセテートとも呼ばれています。天然の高分子である綿化やパルプを原料としてセルロースを無水酢酸と反応させて、セルロース分子に含まれる水酸基(OH-)を三酢酸(CH3CO-)に置き換えることにより得られる高分子がアセチルセルロース。このうち、すべての水酸基をアセチル化したものがTAC(トリアセチルセルロース)です。
二酢酸に置き換えた高分子がジアセチルセルロースで、ジアセフィルムと呼ばれています。
※日経XTECHより引用
TACフィルムの基本特性
- 無延伸フィルムなので熱収縮が小さい
- 方向性がない
- 表面をアルカリ溶液で塗工することにより防曇効果(曇り止め)を出すことができる
- PETフィルムよりも耐熱性に優れている
- 光透過性・光透過率に優れている
- PETフィルムよりも軟化温度が高い
- 二次加工を施さなくても離型性を有している
- 親水性が高い
- 耐候性が高い
【用途】
防曇フィルム、写真用フィルム、液晶ディスプレイの構成部材である偏光板の保護膜(偏光板をTACで挟み込み強度をつけている)
TACフィルム基本特性
項目 | 数値 | 単位 | 条件 |
比重 | 1.3 | ||
引張強さ | 2.7~3.3(1o2) | Kg/mm2 | |
破断伸び | 20~45 | % | |
屈折強さ | 680 | 回 | |
吸水率3.3~3.8 | 1.3 | % | 23℃、24hr |
吸湿率 | 1.5~1.9 | % | 30℃、50%RH |
透湿率 | 380 | g・m2・24hr | 40℃、90% |
吸湿膨張係数 | 4~7×10-5 | cm/cm・%RH | |
屈折率 | 1.487 | ||
透過率 | >92 | % | |
融点 | 290 | ℃ | |
耐熱温度 | 長時間 150 短時間 210 |
℃ | |
熱膨張係数 | 5.4×10-5 | cm/cm・℃ | |
加熱収縮 | 3~4 | % | 140℃、7日 |
燃焼性 | 難燃性 | ||
誘電率 | 3.5 | (25℃、1KHz) | |
誘電正接 | 0.021 | (25℃、1KHz) |